专利摘要:
本発明は、一つ又はそれ以上の液密で、ガス透過性の膜(8)及び場合によりバルブ膜(15)が、シリンダーエレメント(2)の壁中に、又はクロージャエレメント(6)中に配列され、ピストン(3)、(3a)及び(4)が遠位方向に動くときに、それを通して、チャンバー中に存在するガスがシリンダーエレメント(2)中から逃げることできることを特徴とする、シリンダーエレメント(2)、二つのピストン(3)及び(4)、及び場合により中間ピストン(3a)を含むデュアル−チャンバー注射デバイスに関する。
公开号:JP2011506007A
申请号:JP2010538400
申请日:2008-12-05
公开日:2011-03-03
发明作者:ベルント・クーン
申请人:サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング;
IPC主号:A61M5-28
专利说明:

[0001] 二チャンバー注射デバイスは、とりわけ、調剤の個々の成分が、それらを互いに混合される投与のための短時間のみ安定であり、従って長い貯蔵期間に対して互いに分離されねばならない場合の、医療製剤を投入する形態として開発されつつある。この広く遭遇する例は、その中で加水分解に敏感な活性物質が貯蔵期間中、溶媒から分離され、そして投与前に、直接溶液を形成するために再構成されるだけである、凍結乾燥された調剤である。原理的に、成分を組み合わせるためにはここでは二つの可能性がある:一方は液体/液体の組み合わせ、そして他方は固体/液体の組み合わせである。二チャンバー注射器システムは、二つの成分の混合が別の容器に静かに移すことなく行うことができ、そして次に投与が容器から直接実行できるという有利な点を有する。二チャンバーカープルの形態においては、容器が、注射器のホルダー内に又はそれらのために供されて、おそらく繰り返し使用できる注射器システム(ペンシステム又は自動注入装置システム)内に挿入できる。二チャンバー注射器として、容器は、成形された押し棒、又はプランジャー内にねじ込まれた押し棒、又はプランジャーを前進されるための押し棒を有し、及び、はめ込まれた注射針を有して又は有しないで製造される。]
背景技術

[0002] 投与、例えば、非経口投与のためには、例えば、使い捨て注射器又はカープルのような注射デバイスが一般的に最初にベントされねばならない。この工程は、極めて強力な薬剤有効成分の制御不可能な散逸が避けられねばならない故に、特に注射器システムからの自動分注の場合に問題がある。]
[0003] 特許文献1には、下方プランジャー(下方ピストン)、上方プランジャー及びシリンダー軸(チューブ状部材)を有する二チャンバー注射器が記載されており、ここで混合チャンバー中のガスは、下方プランジャー中の膜及びシリンダー状の軸中の開口部(開口部)を通して逃げることができる。(特許文献1)に記載されている二チャンバー注射器は、注射器中に捕捉された空気を第二プランジャーを通して運び去るために通気口がチューブ状の構造(軸)を必要とするという不利な点を有する。このために要求されるシリンダー状の軸は、注射器の構造体の長さに亘って、少なくとも注射器シリンダー内の覆われるべき距離だけ延びる。自動注入装置を組み合わせると、結果的に、不利な寸法取りに繋がり、それはマーケティング適性の観点から問題がある。更なる不利な点は、多数の個別構成部品の結果として、二チャンバー注射器の製造及び組み立てが非常に複雑になることである。]
[0004] 特許文献2には、シリンダーエレメント及びプランジャー装置を含む単一チャンバー注射器が記載されており、ここで液密で、ガス透過性のエレメントがプランジャー装置中に配置されており、プランジャー装置がシリンダーエレメント内に導入されるときに、シリンダーエレメント中にあるガスがそれを通して除去されることを可能ならしめている。]
[0005] 特許文献3には、排出端を有する注射器本体、注射器本体内で動き得るように配置されたプランジャー、及び遠位端及び第一端を有し、注射器本体の排出端に接続される接続チューブを含む単一チャンバー注射器ユニットが記載されており、ここでチューブは通過流防止器を有するベントキャップを有し、そし通過流防止器はガス透過性であるが液体密封性であり、膜又はシャットオフバルブ(逆止弁)として形成できる。通過流防止器は、注射器の充填後に、及び接続チューブの患者への接続前に、注射器をベントするために役立つ。]
[0006] 特許文献4には、液体を受けるための前室及び後方の空気で充填されたチャンバーを有する注射器システムが記載されており、ここで空気を無菌状態で濾過膜及び開口部を経由して後方チャンバーに進入させることが可能である。]
[0007] 特許文献5には、適切な注射器本体及びプランジャー装置を含む、血液サンプルを除去するための単一チャンバー注射器が記載されており、ここでプランジャー装置はベントに役立つガス透過性だが液体密封性の膜を含む。特許文献5において使用される膜は、血液と接触すると膨潤して更なる血流を止める、ガス透過性の紙から成る。特許文献2において記載されている単一チャンバー注射器における如く、プランジャー中にガス透過性膜を配置することは、この場合二つのチャンバーの間の及び後方のチャンバーから周囲へのガス透過のため、長期間の貯蔵における貯蔵安定性に問題がある故に、デュアルチャンバー注射器にとっては得策ではない。紙の膜を使用するのは、貯蔵期間を通して無菌状態を維持するためのバリアーとしても適さない。]
先行技術

[0008] 米国特許第5,971,953号公報
ドイツ特許第102004055870号公報
欧州特許第1237596 B1号公報
WO 2006007592号公報
米国特許第4,373,535号公報]
発明が解決しようとする課題

[0009] 従って、本発明の目的は、改良された注射デバイス、特に、単純化されたベントを可能ならしめる二チャンバー注射デバイスを供することである。]
課題を解決するための手段

[0010] 本発明は、二チャンバー注射デバイスであって:
a)遠位出口開口部(5a)、近位開口部(5b)及び一つ又はそれ以上の結合チャネル(9)を有するシリンダーエレメント(2);
b)シーリングディスク(11)及び固定スリーブ(12)を含む遠位出口開口部(5a)のクロージャエレメント(6);及び
c)シリンダーエレメント(2)内に導入できる、遠位プランジャー(3)及び近位プランジャー(4);を含み、
ここで、一つ又はそれ以上の液密で、ガス透過性の膜(8)がシリンダーエレメント(2)の壁中に、又はクロージャエレメント(6)中に配置され、そしてプランジャー(3)及び(4)が遠位方向に移動されたときに、チャンバー中のガスが逃げることをできるようにする二チャンバー注射デバイスに関する。]
発明を実施するための最良の形態

[0011] クロージャエレメント(6)は、場合により、針を固定するためのエレメント、シールエレメント及びシリンダーエレメント(2)の間に位置かれているスペーサーリング(10)、及びスペーサーリング(10)及びシリンダーエレメント(2)の間に置かれているシールリング(21)を含む。]
[0012] 二チャンバー注射デバイスはまた、場合により、シリンダーエレメント(2)の遠位端上に及び/又はクロージャエレメント(6)の遠位端に外嵌するための保護キャップ(14)を含む。]
[0013] シリンダーエレメント(2)内部には、チャンバーAが、クロージャエレメント(6)及び遠位プランジャー(3)の間に形成され、そしてチャンバーBが、遠位プランジャー(3)及び近位プランジャー(3)の間に形成される。]
[0014] 「遠位」とは、組み立てられた状態において出口開口部(5a)に面している二チャンバー注射デバイスの各構成部品の端を意味する。「近位」とは個々の遠位端から反対の端を意味する。]
[0015] 好ましくは、液密で、ガス透過性の膜(8)が、チャンバーAの領域中のシリンダーエレメント(2)の遠位端(針側)に配置されている。更に好ましくは、液密で、ガス透過性の膜(8)が、クロージャエレメント(6)中に配置されている。]
[0016] 二チャンバー注射デバイスは、二つの成分を含む薬剤に対する主要な包装手段として適しており、チャンバーAは液体成分又は固体成分、好ましくは固体成分を含有し、そしてチャンバーBは液体成分を含有する。もし、チャンバーAが固体成分を含有し、そしてチャンバーBが液体成分を含有するならば、液密で、ガス透過性の膜(8)は、固体成分との混合物中で、特に、液体成分に関して液体密封性である。この混合物は、溶液又は分散液(エマルション又は懸濁液)であり得る。もし、チャンバーA及びBの両方が液体成分を含有すれば、液密で、ガス透過性の膜(8)は、特に、チャンバーA中の液体成分に関して及び二つの液体成分の混合物に関して液体密封である。液体成分は、例えば、水又は例えば、水緩衝系などの水溶液のような生理学的に許容できる溶媒である。液体成分は一つ又はそれ以上の活性物質を含有し得る。もし、チャンバーAが液体成分を含有すれば、液密で、ガス透過性の膜(8)を通したガス透過による液体の損失をなくすために又は著しく削減するために、液密で、ガス透過性の膜(8)は、好ましくは貯蔵中にガス不透過性の保護キャップ(14)によって覆われている。]
[0017] 液密で、ガス透過性の膜(8)は、製品と直接接触してもよく、その結果、主要な包装手段の構成部分である。貯蔵期間に亘って、含まれる薬剤の微生物汚染を避けるために、無菌濾過膜が好ましくは使用される。特に好ましくは、無菌濾過膜は0.2μm以下の公称孔サイズを有する、例えば、疎水性のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の無菌濾過膜である。液密で、ガス透過性の膜(8)は疎水性の膜であり、ガスが通過させることができるが、本発明に記載の二チャンバー注射デバイス中に含有される液体成分のような水系液体を通過させない。膜は、殺菌された包装手段の構成部品としてそれらが使用され得るように、適切な方法(例えば、放射線殺菌、エチレンオキシド殺菌)によって殺菌できる。同時に、PTFEの膜は大部分が不活性であるため、それらは広範囲の異なる製品と良好な親和性を与える。膜の機械的安定化及び固定のために、例えば、ポリプロピレン製の支持エレメントが、必要ならば、片側又は両側に適用され得る(描かれていないがPP−強化PTFE膜)。また、膜は、改善された機械的安定性のために端部領域において枠(8a)中にしっかりと固定される。そのように固定されたPTFE膜の製造は、例えば、無菌フィルター製造(注射器のプレフィルター)の領域から公知である。]
[0018] 本発明に記載の二チャンバー注射デバイスはまた、ガスの陽圧が膜(8)及びバルブエレメント(15)を通過できるように、液密で、ガス透過性の膜(8)の上に配置されているバルブエレメント(15)も含む。バルブエレメント(15)はまた、液密で、ガス透過性の膜(8)に対する機械的保護としても、そして、製品の貯蔵周辺の雰囲気とのガス交換に対するバリアーとしても役立つ。バルブエレメント(15)は、好ましくはバルブ膜として形成される。]
[0019] 更なる実施態様において、液密で、ガス透過性の膜(8)及びバルブ膜(15)は遠位開口部(5a)の上方に配置されている。この実施態様において、注射針が取り付けられた際に、バルブ膜及び液密で、ガス透過性の膜(8)は針によって穴をあけられる。例えば、ポリオレフイン(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリイソブチレン)、及びポリハロゲン化オレフィン(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE))、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチル酢酸ビニル(EVA)、ポリスチレン(PS)及びポリエステル(PES)(例えば、ポリカーボネート(PC))が、バルブ膜のために材料として使用され得る。同様に、ゴム、ハロゲン化ブチルゴム、(塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム)、EPDM及びシリコーンエラストマーなどの天然及び合成エラストマーが使用され得る。種々の膜材料がまた、ある性質(例えば、水蒸気透過性、ガス透過性)を調節するために、二層又は多層の積層物の形で互いに組み合わされることもあり得る。片側にかけられた陽圧が、膜中の切りこみ線に沿って膜中に開口部を作り出し、その結果、陽圧が逃げることができる故に、膜における適切な切れ目(15a)、例えば、交差した形のパンチングされた開口部によって、バルブ機能が生み出される。静止状態において、膜中の切断端が互いに対して閉じられ、そして系の妨げられていない雰囲気交換に対するバリアーを形成する。バルブの開口部に関する要求される差圧が、材料の選択、膜の寸法並びに切断線の形状及びサイズによって設定できる。バルブエレメント(15)として更に好ましいのは、ガスを注射デバイスから通過させ得るだけの一方弁である。これは、例えば、液密で、ガス透過性の膜(8)の上に直接横たわり、その結果、液密で、ガス透過性の膜(8)の方向にバルブの如何なる開口部も許さないバルブエレメントによって生み出すことができる。代替の実施態様において、バルブエレメントが単純なフラップバルブとして作られ得て、そこではバルブ膜が周辺の肩の上に横たわり、その結果、開口部が通過流の一つの方向にのみ可能である。]
[0020] 二チャンバー注射デバイスはまた、バイパスとしても知られている少なくとも一つの結合チャネル(9)も含み、それによって、二チャンバー注射デバイスの使用中に、近位チャンバー中に含有される液体成分(17)が、プランジャー(3)、又はプランジャー(3)及び(3a)をバイパスしながら、薬剤の投与中に遠位チャンバー中に含有される固体又は液体成分と混合することが可能になる。バイパスは、シリンダーエレメント(2)の壁の材料中に位置付けられている、つまり、壁の材料内に挿入され又は組み入れられている一つ又はそれ以上のチャンネルによって作り出すことができる。バイパスは、壁の内側(描かれていない)又は外側の材料の適切な形成によっても形成され得る。この配置は、軸方向から軸方向又は半径方向にはずれて構成され得る。移送チャンネルの長さは、流れがプランジャーの周りを通過するのを確かにするために、プランジャー(3)の長さよりも長く、又は、もし追加のプランジャー(3a)が存在するならば、プランジャー(3)及び(3a)の合計長さよりも長い。]
[0021] シリンダーエレメント(2)は、例えば、ガラス、プラスチック、金属又は他の材料で、好ましくは、ガラス又はプラスチックのような透明な材料で形成され得る。好ましくは、ガラスはEuropean Pharmacopeia (Ph. Eur.)によって定義される如き、加水分解クラス1に適合し、それは清澄−透明であり得て、又は光安定化を達するために、着色されたものであり得る。ガラスからシリンダーエレメント(2)を製造するのは、好ましくはガラスをチューブ状にすることから起こる。シリンダーエレメントを形成するためのプラスチックは、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、シクロオレフィン共重合体(COC)又はシクロオレフィン重合体(COP)である。好ましくは、シリンダーエレメント(2)は、クリーンルーム条件下でプラスチックから射出成形され、そして次に密封包装されながら殺菌される。]
[0022] クロージャエレメント(6)は、少なくともシーリングディスク(11)及び固定スリーブ(12)を含む。固定スリーブ(12)は、永久性の気密及び液密で接続、並びにシールエレメント及びシリンダーエレメント(2)の間のシール力をもたらし、そして、例えば、アルミニウム又はプラスチックから成る。この接続は、例えば、クリンプ加工、フランジ止め、押圧又はねじ込みのような、当業者に公知の方法によって達成され得る。更なる構成部分として、クロージャエレメント(6)は、針を固定するためのエレメントを含み得る。針を固定するためのエレメントは好ましくは、その上に形成された針部分がねじ込ことができる形成されたねじ付き部分(13)である。あるいは、形成された針部分が、針を固定するための、対応して形成されたエレメントの上にはめ込まれ得る。追加の機能構成部品、例えば、ペン又は自動注入装置中の二チャンバー注射デバイスを固定するためのものが、クロージャエレメント中に統合され得る。これらは、例えば、フック又はストラップ(描かれていない)であり得て、これらは、もし適切ならば、射出成形プロセスにおいて、閉蓋具の上に成形され得る。クロージャエレメント(6)の本発明に記載の更なる機能構成部品は、一つ又はそれ以上の液密で、ガス透過性の膜(8)及びバルブ膜(15)であり得る、上記を参照。更に、クロージャエレメント(6)はスペーサーリング(10)及び、場合により、スペーサーリング(10)に加えてシールリング(21)を含み得る。]
[0023] プランジャー(3)、(3a)及び(4)、シーリングディスク(11)並びにシールリング(21)は、互いに独立して、弾性材料、例えば、天然又は合成のゴム、好ましくは、臭素化ブチルゴム又は塩素化ブチルゴムで作られる。場合により、プランジャーはPTFEで被覆される。更に可能な実施態様として、プランジャーは熱可塑性プラスチック材料(例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン)で作られ得て、そしてシリンダーエレメント(2)の壁に関するそれらの液体密封シールは、前述の通り、弾性材料の成形されたラメラ又は挿入されたシールリング(O−リング)を用いて達成され得る。プランジャーは好ましくはシリンダー状の基本形状のものであるが、シリンダーエレメントの内部形成に対応して他の基本形状も可能である。プランジャーは、シールする機能及び閉じる機能の両方を有する。シールする機能は、好ましくはシリンダー状基本形状の一つ又はそれ以上のラメラ形成によって確実にされる。]
[0024] 更なる実施態様において、液密で、ガス透過性の膜(8)はシールエレメントを表し、ここで二チャンバー注射デバイスは如何なる更なるシーリングディスク(11)も有しない。]
[0025] スペーサーリング(10)は好ましくは熱可塑性材料(例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン)から成る;シリンダーエレメント(2)に関するその液体密封シールは、もし適切ならば、弾性材料の挿入されたシールリング(O−リング)を用いて製造される。スペーサーリングは、その内に膜(8)及び、もし適切ならば、バルブ膜(15)が挿入される構成部品として役立ち、そして固定スリーブによってシリンダーエレメント(2)上に固定される。スペーサーリングは、針を固定するためのエレメントがその遠位端で存在するように形成され得る。]
[0026] シリンダーエレメントのための材料としてプラスチックを使用することにより、部品の低コストかつ正確な製造、そしてまた膜(8)又はクロージャエレメント(6)のような機能部品の統合がさらに保証される。更に、ペン又は自動注入装置システムの操作のために要求される機能部品は、シリンダーエレメント(2)の上に、射出成形プロセスによる簡単な方法で成形され得る。射出成形プロセスは簡単な製造プロセスを代表し、粒子を含まないこと、パイロジェンを含まないこと、無菌性、高い寸法安定性及びリサイクル性を容易に達成できるという有利な点を有する。]
[0027] シリンダーエレメント(2)は一部材又は二部材として形成され得る。一部材の実施態様において、シリンダーエレメント(2)はシリンダー(2a)を含む。二部材の実施態様において、シリンダーエレメント(2)は、第一の遠位部材−シリンダー(2b)及び第二の近位部材−シリンダー(2c)を含む。二部材の実施態様において、結合チャネル(9)は遠位部材−シリンダー中に、又は近位部材−シリンダー中に置かれる。]
[0028] 二部材−シリンダーエレメント(2)の好ましい実施態様において、少なくとも一部材−シリンダー、好ましくは部分−シリンダー(2b)、特に好ましくは部分−シリンダー(2b)及び(2c)の両方がプラスチックで作られる。特に好ましい実施態様において、二つのプラスチック部品はスクリュー接続を用いて互いに接続され、ここでシールエレメントが、シール目的で、場合により、部分−シリンダーの間に挿入されている。あるいは、部分−シリンダー(2b)及び(2c)が、好ましくはプラグ差し込み又は締め付け接続を用いて互いに接続されている。部分−シリンダーのシーリングは、溶接技術(例えば、高周波溶接又は超音波溶接)、又は従来の薬学的に許容できる接着剤を用いる接着によって行ない得て、ここでシールエレメントは、場合により、部分−シリンダー(2b)及び(2c)の間に挿入される。好ましい実施態様において、遠位部材−シリンダー(2b)は、液密で、ガス透過性の膜(8)の機能的構成部品が出口開口部(5a)の領域内に一体化されるように、製造中にプラスチックで作られる。]
[0029] もし、結合チャネル(9)が遠位部材−シリンダー(2b)中に置かれているならば、部分−シリンダー(2b)及び(2c)の両方が好ましくはプラスチックから成り、そしてプラグ差し込み、締め付け又はねじ込み接続を用いて互いに接続され、ここでシールエレメントは、場合により、シール目的で部分−シリンダーの間に挿入される。第一の遠位部材−シリンダー(2b)はその近位端でプランジャー(3)を含む。出口開口部(5a)はクロージャエレメント(6)によって閉じられている。この実施態様において、第二の近位部材−シリンダー(2c)の遠位端が軸溝(18)を含むことは特に好ましく、これを経由して、二部材−シリンダーの組み立て中に、部分−シリンダー(2c)中に蓄積している圧力が逃げることができる;あるいは、近位プランジャー(4)が、組み立て中に、蓄積された圧力によってそれが近位端で望みの端部位置内に移動されるように、部分−シリンダー(2c)中に置かれ得る。場合により、部分−シリンダー(2c)は近位端でストップ(19)を含む。部分−シリンダー(2c)はその遠位端でプランジャー(3a)をさらに含み得る。シリンダーエレメント(2)の内部で、チャンバーAがクロージャエレメント(6)及び遠位プランジャー(3)の間に形成され、そしてチャンバーBがプランジャー(3a)及び近位プランジャー(4)の間に形成される。]
[0030] 本発明に記載の二部分、二チャンバーのカープルは、二部材−シリンダーが、部分−シリンダーの直径の全体を通して互いから分離されて充填できること、そして第一の遠位部材−シリンダー(2b)及び、もしプランジャー(3a)が存在するならば、第二の近位部材−シリンダー(2c)も製造できて、その結果、貯蔵中に互いから離れて保持されるという有利な点を有する。オプションの中間プランジャー(3a)も、第一及び第二の部分−シリンダーの間での接触点で固体又は液体成分による汚染リスクが全くないという効果を有する。二部分の実施態様の更なる有利な点は、固体又は液体成分で充填するためのシリンダーの内径全体に対応した最大開口直径であり、それによって、特に、うまく注げない粉体の場合に、充填の製造工程が有利に実行できる。大きな開口部を経由して、直接充填できる可能性は、チャンバーAにおける固体成分の凍結乾燥がもはや必要でないことを意味する。その代わりに、好ましくは粉体形状の固体成分が充填できる。粉体での無害の充填によって、粉体の形態的構造の影響が全く生じないことを保証する。充填の迅速さ、及びおそらく遠位部材−シリンダー(2b)の充填速度の近位部材−シリンダー(2c)の充填速度への適応が、二チャンバーカープルの製造方法及び充填方法を有利にする故に、カープルも卓越したコスト効果によって卓越している。]
[0031] 好ましい実施態様において、二チャンバー注射デバイスはカープルとして形成される。この場合、二チャンバーカープルは、投与システム、例えば、ペン又は自動注入装置システムにおいて使用できて、ここで投与システムはまた、シールエレメント(11)に穴をあけるための針、及びプランジャー(4)を遠位方向に動かすための駆動機構も含む。]
[0032] 更なる実施態様において、二チャンバー注射デバイスはシリンダーエレメントの遠位端にしっかりと固定された、そしてシーリングディスク(11)に穴をあけることを意図された針、及びプランジャー(4)を遠位方向に動かすための装置をさらに含む。例えば、そのような二チャンバー注射デバイスは使い捨て注射器として形成される。]
[0033] 「薬剤」は、少なくとも一つの活性な、1500DAまでの分子量を有する低分子量化合物、薬学的に活性なペプチド、蛋白質、DNA、RNA、抗体、酵素、ホルモン若しくはオリゴヌクレオチド又はその混合物を含む、医薬製剤を示し、
好ましくは、少なくとも一つのペプチド、より好ましくは、糖尿病若しくは、例えば、糖尿病性網膜症のような糖尿病の合併症を治療するためのペプチドを含み、
特に好ましくは、ヒトインスリン若しくはヒトインスリン類似体若しくは誘導体、グルカゴン状ペプチド1(GLP1)若しくは類似体若しくはその誘導体、又はエキセンディン−3若しくはエキセンディン−4若しくはエキセンディン−3若しくはエキセンディン−4の類似体若しくは誘導体を含む。]
[0034] インスリン類似体は、例えば、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)−ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)−ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)−ヒトインスリン;Asp(B28)−ヒトインスリン;B28位置におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val又はAlaによって置換されている、そしてここでB29位置におけるLysがProによって置換され得るヒトインスリン;Ala(B26)−ヒトインスリン;des(B28−B30)−ヒトインスリン;des(B27)−ヒトインスリン、及びdes(B30)− ヒトインスリンである。]
[0035] インスリン誘導体は、例えば、B29−N−ミリストイル−デス(B30)ヒトインスリン;B29N−パルミトイル−デス(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−Y−グルタミル)−デス(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−Y−グルタミル)−デス(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−デス(B30)ヒトインスリン及びB29−N(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。]
[0036] エキセンディン−4は、好ましくはエキセンディン−4(1−39)、配列HHis−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gin−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−lle−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2を有するペプチドを示す。]
[0037] エキセンディン−4誘導体は、例えば、以下のグループの化合物から選ばれる:



ここで、−Lys−NH2基は、エキセンディン−4誘導体のC末端に連結されている;又は]
[0038] 以下の配列のエキセンディン−4誘導体



又は前述のエキセンディン−4誘導体の一つの、薬学的に許容できる塩若しくは溶媒和物。]
[0039] ホルモンは好ましくは、刊行物Rote Liste, 2008 edition, section 50に記載の、下垂体ホルモン、又は視床下部ホルモン、又は制御活性を有するペプチド、及びまたそのアンタゴニストである。ホルモンの例は、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、絨毛性ゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン、デスモプレッシン、テルリプレッシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンである。]
[0040] 薬学的に許容できる塩は、例えば、酸付加塩及び塩基性塩である。酸付加塩は、例えば、HCl又はHBr付加塩である。塩基性塩は、カチオンが例えば、Na+若しくはK+などのアルカリ金属塩、又は例えば、Ca2+などのアルカリ土類金属塩、又はアンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)のグループから選ばれる塩であり、ここでR1からR4は互いに独立して以下の定義を有する:
水素、場合により置換されたC1−C6アルカリ、場合により置換されたC2−C6アルケニル、場合により置換されたC6−C10アリール、又は場合により置換されたC6−C10ヘテロアリール。薬学的に許容できる塩更なる例は、“Remington's Pharmaceutical Sciences” 17th edn., Alfonso R. Gennaro (ed.), Mark Publishing Company, Easton, Pa., U.S.A., 1985, 及びEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。]
[0041] 薬学的に許容できる溶媒和物は、例えば、水和物である。]
[0042] 液体成分及び固体成分が、好ましくは、無菌状態で充填されることは、全ての実施態様に共通である。製品の適切な安定性があるとして、電離線を用いた処理は、おそらく無菌性をさらに保証することにつながり得る。]
[0043] 貯蔵中の環境の影響及び意図しない汚染を避けるために、二チャンバー注射デバイスには外部包装も供され得る。適切な貯蔵安定性を達成することがもし必要であれば、外部包装は好ましくは、ガスバリア性を示すシート材料で作られ得る。そのような気密シート材料は、例えば、アルミニウムホイル、プラスチックで積層されたアルミニウムホイル、又はアルミニウムで被覆されたプラスチックフィルムである。更に適切なシートは、単一材料のプラスチックフィルム、又は二つ又はそれ以上の層を含む積層されたプラスチックフィルムであり、それらも、そのシートの厚み及び組成次第で、同様に良好なガスバリア性を示し得る。このために考慮に入れられるこれらのシート材料は包装技術の当業者に公知であり、そしてそのガス及び水蒸気透過性によって特徴付けられる。]
[0044] 本発明に記載の使用のために、使用者には全ての要求される構成部品が部品のキットとして1パックで供され得る。カープル、使い捨ての注射器、ペン又は自動注入装置としての二チャンバー注射デバイスとは別に、このキットはさらに取り付け用の針、及び場合により、針を取り付ける前にクロージャエレメント(6)の表面を消毒するための、そして皮膚の穿刺部位を消毒するための一つ又はそれ以上の滅菌パッドを含む。]
[0045] 本発明に記載の二チャンバー注射デバイスは、注射デバイス中にあるガス状媒体を注射器シリンダーから除去するための容易でかつ非常に安価な解決策をそれが供するという有利な点を有する。針を用いるベントは避けられる。従って患者は、針を圧力下でシステム上に置き、そのことによって極めて強力な薬剤で望まれずに汚染されるようになるリスクにもはや直面することは無い。投与システムが長時間に亘って使用されるとき、又は長時間に亘って貯蔵されるとき、液体成分中に事前に溶解されたガスが液体成分から、例えば、薬剤を加熱することによって分離されるようになり得る。これはおそらく新たなベントを必要とし、それは本発明に記載の二チャンバー注射デバイスによって簡略化される。]
[0046] 本発明に記載の二チャンバー注射デバイスはまた、自動投与装置においても使用できて、それはベント工程が自動的に実行されることも同様に可能である。]
[0047] 本発明に記載の二チャンバー注射デバイスは、例えば、以下のように使用され得る:最初に、混合工程において、プランジャー(4)が遠位方向に動かされ、それによって、プランジャー(3)の同時前進に伴い、チャンバーBの内容物がバイパス(9)を介してチャンバーA内に移されて混合される。同時に、プランジャー(3)及び(4)の前進によって二チャンバー注射デバイス内部の容積が減少させられ、その結果、ガスの圧縮によって系中に陽圧が生み出される故に、二チャンバー注射デバイス中に含有されるガスが液密で、ガス透過性の膜(8)を通してすでに逃げることができる。引き続いてベント工程(プライミング)において、プランジャー(3)及び(4)が遠位方向に一緒に動かされ、ここで圧力が装置中に蓄積される。液密で、ガス透過性の膜(8)の向きがチャンバーA中のガスの向きと一致すれば直ちに、針が取り付けられる前に、圧力は系から逃げることができる。もし、例えば、シーリングディスク(11)が液密で、ガス透過性の膜(8)として形成されるならば、二チャンバー注射デバイスが直立した位置に(クロージャエレメントが上を向いて)置かれるときに、ガスは逃げることができる。プランジャー(4)が遠位方向に動かされるときに、二チャンバー注射デバイスの向きは必ずしも正確である必要はないが、ベントは針が取り付けられる前に実行されるべきである。シールエレメントが穴をあけられる、針の取り付けにおいては、二チャンバー注射デバイスはその時は圧縮ガスをもはや含有しない。もし更なる前進圧力がプランジャーによって生み出されないならば、制御されない状態での薬剤の散逸によって使用者が汚染される危険性、又は薬剤が失われる危険性は従って全く生じない。]
[0048] 一般に、実施態様の全ての述べられた一般的及び好ましい特徴を組み合わせることは技術的に可能である。]
[0049] 本発明の更なる改善及び利点は、図において表わされる例示的実施態様の以下の記述から明らかになるであろう。]
[0050] (実施例1)
本発明の第一の例示的実施態様に記載の二チャンバー注射デバイス(1)を図1から3を参照して以下に述べる。] 図1
[0051] 図1に示される通り、二チャンバー注射デバイス(1)は、シリンダー(2a)から構成されるシリンダーエレメント(2)、二つのプランジャー(3)及び(4)、並びにクロージャエレメント(6、数字は示さず)を含む。シリンダーエレメント(2)は、出口開口部(5a)、及びプランジャー(3)及び(4)が導入される、近位端の大きな開口部(5b)を有する。出口開口部(5a)はクロージャエレメント(6)によって閉じられる。クロージャエレメント(6)及びプランジャー(3)の間に、そしてシリンダー(2a)の壁によって囲まれてチャンバーAが作り出される。プランジャー(3)及びプランジャー(4)の間、そしてシリンダー(2a)の壁によって囲まれてチャンバーBが作り出される。孔(7)は、遠位端で、肩の下方のチャンバーAの領域において、シリンダー(2a)の壁に備えられる。孔(7)は、液密で、ガス透過性の膜(8)によって閉じられる。生産工学の観点において、これは、例えば、橋台(abutment)又は肩(7a)を形成する孔(7)の領域の壁によって可能になり、その中に膜が取り付けられ、そして枠(8a)を用いて溶接される。結合チャネル(9)も、チャンバーAの領域において、そしてプランジャー(3)の遠位端の近くで、シリンダー(2a)の壁内に形成される。この実施例において、クロージャエレメント(6)はシーリングディスク(11)及び固定スリーブ(12)を含む。シーリングディスク(11)は出口開口部(5a)の上に載置され、そして固定スリーブ(12)によって閉じられ、そしてフランジによってシリンダー(2a)にしっかりと接続される。] 図1
[0052] 本発明に記載の二チャンバー注射デバイス(1)の組み立て、充填及び使用は、この場合、以下のようである:最初に、プランジャー(3)が、後方開口部(5b)を通ってシリンダー(2a)内に導入され、そして位置決めされる。次いでチャンバーBが開口部(5b)を通して液媒体で充填される。その後、プランジャー(4)が開口部(5b)内に導入され、そしてそれによってチャンバーBが閉じられる。構成部材が180度回転され、そしてチャンバーAが出口開口部(5a)を通して固体又は液体の媒体で充填される。その後、出口開口部(5a)がクロージャエレメント(6)によって閉じられる。使用のための準備において、プランジャー(4)が、取り付けられたピストン棒(図示せず)によって出口開口部(5a)の方向に押される。チャンバーB中の流体は非圧縮性であるため、同時にプランジャー(3)が移動して動くよう設定される。これが起きると、チャンバーA中の空気が液密で、ガス透過性の膜(8)を通して逃げることができ、チャンバーA中に陽圧が生じない。この場合、二チャンバー注射デバイスは、孔(7)が最も上方の位置にあるようにほぼ水平位置に保たれる。プランジャー(3)が、前進運動によって形成された結合チャネル(9)の領域に達したときに、流体は結合チャネル(9)を通してチャンバーBからチャンバーAに入ることができ、そしてチャンバーA中の、固体又は液体の媒体と混合し得る。同時に、閉じこめられた空気が膜(8)を経由して逃げることができる。プランジャー(4)がプランジャー(3)と接触するとき、チャンバーBからの媒体の給送が終了し、そしてチャンバーA及びチャンバーBの内容物が均一に混合できる。続いて、プランジャー(3)及び(4)の両方は、空気が膜(8)を経由してチャンバーAから押し出されてしまうまで、更に一緒に前進する。膜(8)がガスのみを透過し得て液体は透過しないため、プランジャー(3)及び(4)の更なる前進は不可能である。次いで、二チャンバー注射デバイスが媒体の投与に対して準備される。この投与のため、次いで投与針が従来の方法でクロージャエレメント(6)に取り付けられ、そしてシーリングディスク(11)が穿刺される。]
[0053] (実施例2)
本発明の第二の例示的実施態様に記載の二チャンバー注射デバイス(1)を、図4を参照して以下に述べる。この場合、同じ部材は、第一の例示的実施態様と同じ符号で記述される。図4の概略図に見られる通り、二チャンバー注射デバイス(1)はシリンダー(2a)から構成されるシリンダーエレメント(2)、二つのプランジャー(3)及び(4)、並びにクロージャエレメント(6、数字は示さず)を含む。第一の例示的実施態様と異なる点として、遠位端で肩の下方で、チャンバーAの領域におけるシリンダー(2a)の周囲上のシリンダーエレメント(2)の中に形成されて、4つの孔(7)があり、これらは各々液密で、ガス透過性の膜(8)によって閉じられている。このことによって、ガス透過性膜(8)によって閉じられた多くの開口部(7)があり、そして出口開口部(5a)を上げて二チャンバー注射デバイス(1)を保持するとき、二チャンバー注射デバイス(1)中のガスが開口部(7)の方向に流れる傾向にある故に、閉じられた二チャンバー注射デバイスが、大部分水平の位置において、かつシリンダーエレメント(2)の列と実質的に無関係にベントすることが可能になる。その他の点では、第二の例示的実施態様は第一の例示的実施態様に対応しているので、そこに与えられた記述を参照すればよい。] 図4
[0054] (実施例3)
本発明の第三の例示的実施態様に記載の二チャンバー注射デバイス(1)を、図5を参照して以下に述べる。図5の概略断面図に見られる通り、二チャンバー注射デバイス(1)は同様にシリンダー(2a)から構成されるシリンダーエレメント(2)、二つのプランジャー(3)及び(4)、並びにクロージャエレメント(6、数字は示さず)を含む。液密で、ガス透過性の膜(8)はクロージャエレメント(6)中に横向きに設置されている。クロージャエレメント(6)は、スペーサーリング(10)、シーリングディスク(11)及び固定スリーブ(12)を含み、ここで孔(7)はスペーサーリング(10)中に形成され、そして枠(8a)によって固定される液密で、ガス透過性の膜(8)によって閉じられている。スペーサーリング(10)は出口開口部(5a)の上方でシリンダー(2a)に外嵌される。シーリングディスク(11)はスペーサーリング(10)の上に載置されている。スペーサーリング(10)及びシーリングディスク(11)は固定スリーブ(12)によって囲まれ、そしてフランジによってしっかりとシリンダー(2a)にしっかりと接続されている。シリンダー(2a)及びスペーサーリング(10)の間に更なるシールリング(21)が(描かれている通りに)挿入される。もし、スペーサーリング(10)用に適切な弾性材料が使用されるならば、シールリング(21)は省略してもよい。ベントを容易にするために、周辺ベントチャネル(7b)が孔(7)のレベルで外側上のスペーサーリング(10)に形成されている。同じレベルで、固定スリーブ(12)に孔(12a)があり、その孔によって空気が逃げることが可能になる。例示的実施態様2との類推から、液密で、ガス透過性の膜によって各々閉じられる多くの孔(7)を、スペーサーリングの周囲上に配置することも可能である。その結果、液密で、ガス透過性の膜によって閉じられた孔(7)が直接、出口開口部の近くに備えられ、そして二チャンバー注射デバイス(1)を、出口開口部(5a)を上方に向けて保持するとき、二チャンバー注射デバイス(1)中のガスが開口部の方向に流れる傾向にある故に、閉じられた二チャンバー注射デバイスは垂直位置においてベントできる。その他の点では、第三の例示的実施態様は第一の例示的実施態様に対応しているので、そこに与えられた記述を参照すればよい。] 図5
[0055] (実施例4)
本発明の更なる例示的実施態様に記載の二チャンバー注射デバイス(1)を、図6を参照して以下に述べる。図6の概略断面図に見られる通り、二チャンバー注射デバイス(1)はシリンダー(2a)から構成されるシリンダーエレメント(2)、二つのプランジャー(3)及び(4)、並びにクロージャエレメント(6、数字は示さず)を含む。液密で、ガス透過性の膜(8)はシリンダー(2a)の壁中の出口開口部(5a)の近くに横向きに設置されている。クロージャエレメント(6)はシーリングディスク(11)及び固定スリーブ(12)を含む。孔(7)は、固定スリーブの領域中のシリンダー(2a)に形成され、そして液密で、ガス透過性の膜(8)によって閉じられる。シーリングディスク(11)は出口開口部(5a)に外嵌されており、そして固定スリーブ(12)によって囲まれ、フランジによってしっかりとシリンダー(2a)に接続される。ベントを容易にするために、周辺ベントチャネル(7b)は孔(7)のレベルで外側上のシリンダー(2a)に形成されている。同じレベルで、固定スリーブ(12)中に孔(7)があり、その孔によって空気がシリンダーの内部から逃げることが可能になる。例示的実施態様2との類推から、液密で、ガス透過性の膜によって各々閉じられる多くの孔(7)を、シリンダー(2a)の周囲上に配置することも可能である。その結果、液密で、ガス透過性の膜(8)によって閉じられた孔(7)が直接、出口開口部(5a)の近くに備えられ、そして二チャンバー注射デバイス(1)を、出口開口部(5a)を上方に向けて保持するとき、二チャンバー注射デバイス(1)中のガスが開口部の方向に流れる傾向にあるため、閉じられた二チャンバー注射デバイスは垂直位置においてベントできる。その他の点では、例示的実施態様は第一の例示的実施態様に対応しているので、そこに与えられた記述を参照すればよい。] 図6
[0056] (実施例5)
本発明の更なる例示的実施態様に記載の二チャンバー注射デバイス(1)を、図7及び8を参照して以下に述べる。図7の概略断面図に見られる通り、二チャンバー注射デバイス(1)は部材−シリンダー(2b)及び(2c)から構成される二部材シリンダーエレメント(2)、二つのプランジャー(3)及び(4)、並びにクロージャエレメントを含み、ここで固定スリーブ(12)中の開口部(12a)が膜(8)の反対側に配置され、そしてガスが通気チャネル(7b)を介して外に導かれる。部材−シリンダーは、ねじ接続によって互いに接続されている(図8)。部材−シリンダー間に挿入されるシールリング(21)はシール目的で使用される。部材−シリンダー(2b)の近位端は少なくともプランジャー(3)の近位端で終わる。プランジャー(3)の遠位端の上方で、部材−シリンダー(2b)はチャンバーAの領域中でバイパス(9)を含む。その他の点では、この例示的実施態様は例示的実施態様4に対応しているので、そこに与えられた記述を参照すればよい。] 図7 図8
[0057] (実施例6)
本発明の更なる例示的実施態様に記載の二チャンバー注射デバイス(1)を、図9を参照して以下に述べる。図9の概略断面図に見られる通り、二チャンバー注射デバイス(1)はシリンダー(2a)から構成されるシリンダーエレメント(2)、二つのプランジャー(3)及び(4)、並びにクロージャエレメント(6、数字は示さず)を含む。液密で、ガス透過性の膜(8)はクロージャエレメント(6)の軸方向に配置される。クロージャエレメント(6)は液密で、ガス透過性の膜(8)及び固定スリーブ(12)を含む。液密で、ガス透過性の膜(8)は出口開口部(5a)に外嵌されている。液密で、ガス透過性の膜(8)はオリフィス板(8b)中にしっかりと固定され、そして膜を有するオリフィス板は固定スリーブ(12)によって囲まれて、フランジによってシリンダー(2a)にしっかりと接続される。本実施例において、オリフィス板(8b)及びシリンダー(2a)の間の移行部はシールリング(21)によってシールされる。あるいは、もし、オリフィス板に関して、例えばプランジャー(3)及び(4)又はシーリングディスク(11)について述べられた材料のような弾性材料が使用されるならば、シールリングを省略してもよい、上記参照。] 図9
[0058] 膜の位置決めによって、二チャンバー注射デバイス(1)を、出口開口部(5a)を上方に向けて保持するとき、液密で、ガス透過性の膜(8)によって閉じられている開口部が同時に出口開口部を演じ、そして二チャンバー注射デバイス(1)中のガスが開口部の方向に流れる傾向にある故に、閉じられた二チャンバー注射デバイスは垂直位置において完全にベントされ得る。その他の点では、第四の例示的実施態様は第一の例示的実施態様に対応しているので、そこに与えられた記述を参照すればよい。]
[0059] (実施例7)
本発明の更なる例示的実施態様に記載の二チャンバー注射デバイス(1)を、図10及び11を参照して以下に述べる。図10及び11の概略断面図に見られる通り、二チャンバー注射デバイス(1)はシリンダー(2a)から構成されるシリンダーエレメント(2)、二つのプランジャー(3)及び(4)、並びにクロージャエレメント(6、数字は示さず)を含む。クロージャエレメント(6)は固定スリーブ(12)、液密で、ガス透過性の膜(8)が固定される成形されたねじ付き部材(13)、及び場合により保護キャップ(14)を含む。一体化された液密で、ガス透過性の膜(8)を備えた成形されたねじ付き部材(13)は出口開口部(5a)に外嵌される。成形されたねじ付き部材(13)はシリンダー(2a)と共にフランジ止めによって固定スリーブ(12)にしっかりと接続され、成形されたねじ付き部材(13)及びシリンダー(2a)の間の移行部はシールリング(21)によってさらにシールされる。成形されたねじ付き部材(13)は好ましくは除去可能な保護キャップ(14)によって閉じられ、そして注射針を保護キャップ(14)の除去後にねじ込むことを可能にする。二チャンバー注射デバイス(1)を、出口開口部(5a)を上方に向けて保持するとき、液密で、ガス透過性の膜(8)によって閉じられる開口部が同時に吐出開口部を演じ、そして二チャンバー注射デバイス(1)中のガスが開口部の方向に流れる傾向にあるため、閉じられた二チャンバー注射デバイスは垂直位置において完全にベントされ得る。] 図10
[0060] 図10においては、膜(8)が、構成成分(13)が最大外径を有する位置で、成形されたねじ付き部材(13)の中ほどに位置している。このようにして、例えば、膜(8)が成形されたねじ付き部材(13)内にキャストされることが可能である。例えば、一体化された成形されたねじ付き部材(13)は、膜(8)を成形されたねじ付き部材の近位部材の遠位フランジ上に載置することにより、ねじ山及び近位フランジを含む成形されたねじ付き部材の近位カウンターパートを、膜及び遠位フランジ上に載置することにより、そしてそれをそれらと融合させることによって製造され得る(図示せず)。] 図10
[0061] 図11は成形されたねじ付き部材(13)の外端での膜(8)の位置を示す。] 図11
[0062] (実施例8)
実施例7において述べられたものに対応するが、バルブ膜(15)が膜(8)の外側に向いた側にさらに配置された二チャンバー注射デバイス(1)が図12から15を参照して以下に述べられる。バルブ膜(15)はその下に位置する液密で、ガス透過性の膜(8)を保護し、そして貯蔵環境から主要包装手段内へのガス拡散を制限する。] 図12
[0063] 図13はこの実施例の二チャンバー注射デバイスの頭部領域の拡大された詳細を示す。図14はバルブ膜(15)の平面図を示す。膜中の交差した形に作られた穿孔線(15a)によってバルブ機能が生み出される。二チャンバー注射デバイス(1)内部に生じた陽圧は穿孔線(15a)に沿ったバルブ膜(15)開口部によってガス透過性膜(8)を通って逃げる。ガスが通過するときのバルブ膜の開かれた位置が図15の側面図において、開かれたバルブ膜(15b)の位置によって示されている。]
[0064] (実施例9)
シリンダーエレメント(2)が二つの部材であり、そして遠位部材−シリンダー(2b)及び近位部材−シリンダー(2c)を含み、かつ二つのプランジャー(3)及び(4)並びにクロージャエレメント(6)も含む二チャンバー注射デバイス(1)が、図16及び17を参照して以下に述べられる。部材−シリンダーは、接続位置(24)での差し込み接続によって互いにしっかりと接続され、そしてシールリング(21)によってさらにシールされる。液密で、ガス透過性の膜(8)は、部材−シリンダー(2b)の遠位端の近くにおける肩の領域の下方に横向きに位置している。] 図16
[0065] この実施態様において、バイパス(9)は遠位部材−シリンダーの壁に設置され、そしてバイパスの長さがプランジャー(3)の長さより大きくなるように寸法取りされる。]
[0066] 近位部材−シリンダー(2c)は開口部(5b)の領域においてストップ(19)を有し、それは部材−シリンダー(2b)及び(2c)が一緒に接合するときに、チャンバーB中に蓄積している圧力によってプランジャー(4)が無理やり外に押されるのを防ぐことを目的とする。]
[0067] 部材−シリンダー(2b)のオフセット(22)が導入される部材−シリンダー(2c)中の拡張部(23)の領域において、軸方向の溝があり、それは拡張部(23)の長さの50から90%の長さを有し、そしてそれによって、二部材−シリンダーが一緒に接合したときに蓄積する圧力がさらに低減される。]
[0068] 使用の記述に対しては実施例1を参照されたい。図17は、チャンバーA(本実施例では固体成分)及びチャンバーB(液体成分)が充填されて、組み立てられた状態における例示的実施態様を示す。] 図17
[0069] (実施例10)
シリンダーエレメント(2)が二つの部材であり、そして遠位部材−シリンダー(2b)及び近位部材−シリンダー(2c)を含み、かつ三つのプランジャー(3)、(3a)及び(4)並びにクロージャエレメント(6)も含む二チャンバー注射デバイス(1)が図18を参照して以下に述べられる。部材−シリンダーは、差し込み接続(24)によって互いにしっかりと接続され、そしてシールリング(21)によってさらにシールされる。液密で、ガス透過性の膜(8)は、部材−シリンダー(2b)の遠位端の近くにおける肩の領域の下方に横向きに設置されている。好ましくは、膜(8)はバイパス(9)から反対側上に位置している。例示的実施態様のその他は実施例1において与えられた二チャンバー注射デバイスに対応する。図18は、チャンバーA(本実施例では固体成分)及びBが充填されて、組み立てられた状態における例示的実施態様を示す。] 図18
[0070] この実施態様において、バイパス(9)は遠位部材−シリンダーの壁に設置され、そしてバイパスの長さがプランジャー(3)及び(3a)の長さの合計より大きくなるように寸法取りされている。]
[0071] 近位部材−シリンダー(2c)は開口部(5b)の領域においてストップ(19)を有し、それはプランジャー(3a)が挿入されるときに、チャンバーB中に蓄積する圧力によってプランジャー(4)が無理やり外に押されるのを防ぐことを目的とする。]
[0072] 図18は、チャンバーA(本実施例では固体成分)及びチャンバーB(液体成分)が充填されて、組み立てられた状態における例示的実施態様を示す。] 図18
[0073] 本発明に記載の二チャンバー注射デバイス(1)の組み立て及び充填は、以下に記述される:]
[0074] 二チャンバー注射デバイスの遠位部材の組み立てのため、まず固定スリーブ(12)を用いて、ガス透過性で、液密の膜(8)が作用している部材−シリンダー(2b)の遠位端に、シーリングディスク(11)がしっかりと固定される。次いで、固体成分(描かれている)又は代わりに液体成分が部材−シリンダー(2b)の近位開口部を通してチャンバーA内に充填され、そしてプランジャー(3)によって部材−シリンダーの近位開口部が閉じられる。]
[0075] 二チャンバー注射デバイスの近位部材の組み立てのため、まずプランジャー(4)が部材−シリンダー(2c)内に導入され、そして後者の近位端で位置決めされる。次いで、チャンバーBが液体媒体で充填される。続いて、プランジャー(3a)が部材−シリンダーの遠位開口部内に導入され、そしてチャンバーBがそれによって閉じられる。]
[0076] 二チャンバー注射デバイスが使用される前に、遠位部材−シリンダー(2b)の近位端が近位部材−シリンダー(2c)の遠位端にいっしょにしっかりと接続され、ここで、接続がシールリング(21)によってさらにシールされることが可能になる。]
[0077] 二部材−シリンダー(2b)及び(2c)は互いに別々に充填できて、そして組み立てまで別々に保管できる。このことは、チャンバーA中の固体又は液体成分によるチャンバーBの汚染が避けられるという利点を有する。更に、工業的規模の生産における物流手順をより容易に計画しそして実行できる。更に、部材−シリンダー(2c)は、部材−シリンダー(2c)の全内径のサイズである開口部を介して充填できる。これは、遠位出口開口部(5a)を通して充填するのではなく、そして引き続く凍結乾燥の必要もなしに、特に固体成分の充填を単純化された方法で可能にする。]
[0078] 使用の記述に対しては実施例1を参照下さい。]
[0079] (実施例11)
遠位部材−シリンダー(2b)及び近位部材−シリンダー(2c)から構成される二部材−シリンダーエレメント(2)、二つのプランジャー(3)及び(4)並びにクロージャエレメント(6、数字は示さず)を含む更なる二チャンバー注射デバイス(1)が、図19及び20を参照して以下に述べられる。液密で、ガス透過性の膜(8)は、シリンダー(2a)の壁の出口開口部(5a)の近くに横向きに設置されている。クロージャエレメント(6)は、シーリングディスク(11)及び固定スリーブ(12)を含む。孔(7)は固定スリーブの領域において部材−シリンダー(2b)に形成され、そして液密で、ガス透過性の膜(8)によって閉じられる。シーリングディスク(11)は出口開口部(5a)に外嵌され、固定スリーブ(12)によって囲まれ、そしてフランジによってしっかりと部材−シリンダー(2a)に接続される。ベントを容易にするために、周辺ベントチャネル(7b)は孔(7)のレベルで外側上の(2b)に形成されている。同じレベルで、固定スリーブ(12)中に孔(12a)があり、その孔によって空気がシリンダーの内部から逃げることが可能になる。孔(7)及び膜(8)はこの場合、一方が他方の上に位置するようになるが、膜(8)が固定スリーブによって更なる機械的保護を備えるために、好ましくは孔(7)及び膜(8)は一致しない。例示的実施態様2との類推から、液密で、ガス透過性の膜によって各々閉じられる多くの孔(7)を、部材−シリンダー(2b)の周囲上に配置することも可能である。] 図19
[0080] 図19は、チャンバーA(本実施例では固体成分)及びBが充填されて、組み立てられた状態における例示的実施態様を示す。図20は、二部材−シリンダー(2b)及び(2c)の接続位置の詳細の拡大図を示す。] 図19 図20
[0081] この実施態様において、バイパス(9)は近位部材−シリンダー(2c)の壁に設置され、そしてバイパスの長さがプランジャー(3)の長さより大きくなるように寸法取りされる。]
[0082] 近位部材−シリンダー(2c)は、開口部(5b)の領域においてストップ(19)を有し、それはプランジャー(3a)が挿入されるときに、チャンバーB中に蓄積している圧力によってプランジャー(4)が無理やり外に押されるのを防ぐのを目的とする。]
[0083] 本発明に記載の二チャンバー注射デバイス(1)の組み立て及び充填は、以下に記述される:]
[0084] 二チャンバー注射デバイス(1)の遠位部材の組み立てのため、まず固定スリーブ(12)を用いて、ガス透過性で、液密の膜(8)が作用している部材−シリンダー(2b)の遠位端に、固定スリーブ(12)がしっかりと固定される。]
[0085] 二チャンバー注射デバイスの近位部材の組み立てのため、まずプランジャー(4)が部材−シリンダー(2c)内に導入され、そして後者の近位端で位置決めされる。次いで、チャンバーBが液体媒体で充填される。続いて、プランジャー(3a)が部材−シリンダーの遠位開口部を通して導入され、そしてチャンバーBがそれによって閉じられる。次いで、固体成分(描かれている)又は液体成分が部材−シリンダー(2c)の遠位開口部を通してチャンバーA内に充填され、そして予め組み立てられた二チャンバー注射デバイスの遠位部を取り付けることによって、遠位開口部が閉じられ、ここで、接続がシールリング(21)によってさらにシールされ得る。部分−シリンダー(2c)が取り付けられたとき、閉じ込められた空気が膜(8)を通して逃げ得る故に、チャンバーA中に陽圧が生じない。]
[0086] 部材−シリンダー(2c)は、部材−シリンダー(2c)の全内径のサイズである開口部を介して充填できる。これは、遠位出口開口部(5a)を通して充填するのではなく、そして引き続く凍結乾燥の必要もなしに、特に固体成分の充填を単純化された方法で可能ならしめる。]
[0087] 使用の記述に対しては実施例1を参照下さい。]
[0088] Aクロージャエレメント(6)及びプランジャー(3)の間の、そしてシリンダーエレメント(2)の壁によって囲まれているチャンバー
B プランジャー(3)又は(3a)及びプランジャー(4)の間の、そしてシリンダーエレメント(2)の壁によって囲まれているチャンバー
1二チャンバー注射デバイス
2 シリンダーエレメント
2aシリンダー
2b 第一、遠位部材−シリンダー
2c 第二、近位部材−シリンダー
3 遠位プランジャー
3a 近位部材−シリンダー(2c)の閉蓋具としての追加プランジャー
4近位プランジャー
5a シリンダー(2a)における遠位出口開口部
5b シリンダー(2a)における近位開口部
5c 第一の、遠位シリンダー(2b)における近位開口部
5d 第二の、近位シリンダー(2c)における遠位開口部
6 出口開口部(5a)のクロージャエレメント
7 孔
7a 肩
7bベントチャネル
8液密で、ガス透過性の膜
8a 膜(8)を固定するための枠
8bオリフィス板
9結合チャネル(バイパス)
10スペーサーリング
11シーリングディスク
12固定スリーブ
12a 固定スリーブ(12)中の孔
13成形されたねじ付き部材
14保護キャップ
15バルブ膜
15a バルブ膜(15)における穿孔切断部又は穿孔開口部
15bガスが通過するときのバルブ膜(15)の開かれた位置
16 チャンバーA中の固体又は液体の成分
17 チャンバーB中の液体成分
18軸溝
19ストップ
20 ねじ接続
21シールリング
22 部材−シリンダー(2b)の近位端でのオフセット
23 部材−シリンダー(2c)の遠位端での拡張部
24 部材−シリンダー(2b)//(2c)の接続領域]
図面の簡単な説明

[0089] 本発明の二チャンバー注射デバイスの第一の実施態様を示す概略断面図である。
本発明の第一の実施態様の、液密で、ガス透過性の膜の部分拡大側面図である。
図2のIII−III線に沿った部分断面図である。
本発明の二チャンバー注射デバイスの第二の実施態様を示す概略断面図である。
本発明の二チャンバー注射デバイスの第三の実施態様を示す概略断面図である。
本発明の二チャンバー注射デバイスの更なる実施態様を示す概略断面図である。
図6に対応するが、二部材シリンダーエレメントを含む本発明の二チャンバー注射デバイスの更なる実施態様を示す概略断面図である。
図7のねじ接続部分の部分拡大断面図である。
本発明の二チャンバー注射デバイスの、クロージャエレメントに別の様式で、液密で、ガス透過性の膜を備えた更なる実施態様を示す概略断面図である。
本発明の二チャンバー注射デバイスの、ねじ付き部材、場合により保護キャップを含むクロージャエレメントに、液密で、ガス透過性の膜を備えた更なる実施態様を示す概略断面図である。
図10に対応するが、ねじ付き部材の外端に、液密で、ガス透過性の膜を備えた本発明の二チャンバー注射デバイスの実施態様を示す概略断面図である。
実施例7の本発明の二チャンバー注射デバイスに対応するが、バルブ膜が液密で、ガス透過性の膜の外側に配置された実施態様を示す概略断面図である。
図12の注射デバイスの頭部の拡大された詳細を示す概略断面図である。
図13のバルブ膜の平面図である。
図14のバルブ膜の側面図である。
二部材シリンダーエレメントを含む本発明の二チャンバー注射デバイスの実施態様の、各部材を展開した、概略断面図である。
図16の本発明の二チャンバー注射デバイスの各チャンバーに充填され、組み立てられた状態を示す、概略断面図である。
二部材シリンダーエレメント、三つのプランジャーを含む本発明の二チャンバー注射デバイスの組立て後の実施態様の概略断面図である。
二部材シリンダーエレメントを含む本発明の二チャンバー注射デバイスの別の実施態様の、組立て後の概略断面図である。
図19の本発明の二チャンバー注射デバイスの、二つの部材シリンダーの接続位置の詳細を示す部分拡大断面図である。] 図10 図12 図16 図19 図2 図6 図7
权利要求:

請求項1
二チャンバー注射デバイスであって:a)遠位出口開口部(5a)、近位開口部(5b)及び一つ又はそれ以上の結合チャネル(9)を有するシリンダーエレメント(2);b)シーリングディスク(11)及び固定スリーブ(12)を含む遠位出口開口部(5a)のクロージャエレメント(6);及びc)シリンダーエレメント(2)内に導入できる、遠位プランジャー(3)及び近位プランジャー(4);を含み、チャンバーAが、クロージャエレメント(6)及びシリンダーエレメント(2)内部の遠位プランジャー(3)の間に形成され、ここで、一つ又はそれ以上の液密で、ガス透過性の膜(8)がシリンダーエレメント(2)の壁中に、又はクロージャエレメント(6)中に配置されている、上記二チャンバー注射デバイス。
請求項2
シリンダーエレメント(2)が一部材として形成され、そしてシリンダー(2a)を含む、請求項1に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項3
シリンダーエレメント(2)が二部材として形成され、そして遠位部材−シリンダー(2b)及び近位部材−シリンダー(2c)を含む、請求項1に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項4
プランジャー(3)及び(4)の間に、更なるプランジャー(3a)が近位部材−シリンダー(2c)の遠位端に配置される、請求項3に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項5
クロージャエレメント(6)が、針を固定するためのエレメントを含む、請求項1〜4の何れか1項に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項6
クロージャエレメント(6)が、シーリングディスク(11)及びシリンダーエレメント(2)の間に置かれるスペーサーリング(10)を含み、そして場合によりスペーサーリング(10)及びシリンダーエレメント(2)の間にシールリング(21)を含む、請求項1〜5の何れか1項に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項7
二チャンバー注射デバイスが、シリンダーエレメント(2)の遠位端に及び/又はクロージャエレメント(6)の遠位端に外嵌するための保護キャップ(14)を含む、請求項1〜6の何れか1項に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項8
液密で、ガス透過性の膜(8)が、チャンバーAの領域中のシリンダーエレメント(2)の遠位端で、シリンダーエレメント(2)の壁中に配置されている、請求項1〜7の何れか1項に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項9
液密で、ガス透過性の膜(8)が、クロージャエレメント(6)中に配置されている、請求項1〜7の何れか1項に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項10
シーリングディスク(11)が、液密で、ガス透過性の膜(8)を表す、請求項9に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項11
バルブエレメント(15)が、液密で、ガス透過性の膜(8)の上に配置されている、請求項1〜10の何れか1項に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項12
液密で、ガス透過性の膜(8)が、無菌濾過膜である、請求項1〜11の何れか1項に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項13
無菌濾過膜が0.2μm以下の孔サイズを有する、請求項12に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項14
遠位チャンバーAが固体成分を含有し、そして近位チャンバーBが液体成分を含有する、請求項1〜13の何れか1項に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項15
チャンバーA及びBの両方が液体成分を含有する、請求項1〜13の何れか1項に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項16
注射デバイスがカープルとして形成される、請求項1〜15の何れか1項に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項17
注射デバイスが、使い捨て注射器として形成され、シーリングディスク(11)の穿刺を目的とする針がシリンダーエレメント(2)の遠位端に固定され、そして注射デバイスがプランジャー(4)を遠位方向に動かすためのデバイスを含む、請求項1〜15の何れか1項に記載の二チャンバー注射デバイス。
請求項18
外部包装が気密性のシート材料から作られている、請求項1〜17の何れか1項に記載の二チャンバー注射デバイスのための外部包装。
請求項19
外部包装材料がアルミニウムホイル、プラスチック積層アルミニウムホイル、又はアルミニウム被覆プラスチックフィルムである、請求項18に記載の外部包装。
請求項20
請求項1〜17の何れか1項に記載の二チャンバー注射デバイス、シリンダーエレメント(2)の遠位端に取り付けるための針、及び場合により一つ又はそれ以上の滅菌パッドを含むアプリケーター。
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